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「メガネが芝居の幅を広げてくれた」

俳優 吉岡秀隆

最後まで抵抗してたんです。メガネの力を借りちゃいけないんじゃないか、みたいな気持ちがあって。役者としては化けさせてくれる飛び道具のひとつ。やっぱりメガネの力って、相当大きいというイメージがありますね。

初めてのメガネは、三丁目の夕日。 

よくご存知の通り、役者としてのその歩みは『男はつらいよ』、『北の国から』、『Dr.コトー診療所』を始めとして日本の映画史やテレビ史に深い記憶として刻まれている数多くの名作に彩られている。

デビューは1975年。5歳の頃なのでキャリアは間もなく50年になる。これまでじつにさまざまな役柄を演じてきた吉岡秀隆さんだけれど、意外なことに仕事で初めてメガネをかけたのは2005年公開の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』だった。劇中で駄菓子店を経営しながら一流の小説家になることを目指しつつ、挫折を繰り返す鬱屈した人物、茶川竜之介(ちゃがわ りゅうのすけ)役でのこと。ちなみに『ALWAYS 三丁目の夕日』は大ヒットを記録し、第29回日本アカデミー賞において全13部門中の12部門で最優秀賞を受賞。吉岡さんも最優秀主演男優賞に輝き、そのほかほぼ総なめ状態で数えきれないほどの映画賞を獲得し、後にシリーズ化されている。

メガネの力を借りちゃいけない、役者として。

「それまでは役づくりのためにメガネをかけたことがなくて。撮影の始まる日に茶川のあのボサボサ頭をつくってもらって下駄を履いてスタジオに入った時に、メガネが用意されてたんですよ、ごく当たり前のように。メガネ無しでいいのになと思いながら一応かけて姿見の前に立ってみたら、もしかしたらこっちのほうがいいのかなと思えてきて」。

それまでメガネをかけてこなかった理由は何だったのだろう。

「メガネの個性で役のキャラクターができあがっちゃう気がして、それは逃げなんじゃないかと思ってメガネをかけるのが怖かったんですよね。だから最後まで抵抗してたんです、どこかずるい気がして。メガネの力を借りちゃいけないんじゃないか、役者として、みたいな気持ちがあって」。

やっぱりメガネの力って相当大きい。

吉岡さんが今日選んだZoffのメガネは、『Zoff|UNITED ARROWS』2023年秋冬モデル。UNITED ARROWS とのコラボレーションモデルでは初のブロータイプのボストンフレームで、丸みを帯びたフレームシェイプでありながら、フレーム上部を太めにしたブロータイプで凛々しさを表現している。フロントやテンプル(つる)の内側に矢羽をモチーフとした美しく繊細な彫金仕様のデザインがほどこされている。

「運転用を含めて3本くらい持ってます。髪の毛が長いときはヘアバンド代わりにしたり、首から下げてみたりとかもしますね。あとはお店に行ったりした時、“あれ、吉岡じゃないの”って気づかれないように。ちょっと面倒くさい時ってあるじゃないですか」。

吉岡さんにとって、メガネのパフォーマンスとは何でしょう?

「役者としては、化けさせてくれる飛び道具のひとつではありますよね。あの三丁目の夕日でのことは今も本当によく覚えています。スタジオの入り口にポンと置いてあったあのメガネ、忘れられない。芝居の幅を広げてくれたりとか。それまでの思い込みとはまったく逆に、やっぱりメガネの力って相当大きいというイメージがありますね」。

じつはアクティブな、吉岡さんの日常。

普段はきっと穏やかで物静か、というイメージは、おそらく多くの人が抱く吉岡さんの印象と思えるけれど、じつは意外にもアクティブなライフスタイルを持っていた。

「去年は海釣りがしてみたくなって船舶免許の1級をとりました。八ヶ岳に登ってみたいと思って手始めに低山に行ったり。キャンプも料理もやります。ちょこちょこといろんなことをやって、でもどれも続かないタイプなんです。一応道具はそろえますけど、そこまでが好きだったりして」。

引く手あまたの吉岡さんなので、忙しさの中での気分転換や息抜きには、そんなスタイルがしっくりくるのでしょう。

吉岡秀隆(よしおかひでたか)◎俳優。1970 年生まれ。埼玉県出身。1977年、子役として『八つ墓村』で映画デビュー。以降、『男はつらいよ』シリーズ、テレビドラマ『北の国から』、『Dr.コトー診療所』などに出演。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでは日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度受賞。近年、NHK BSのドラマ『八つ墓村』などの金田一耕助シリーズで主演を務めている。最新出演作は『ゴジラ-1.0』(監督:山崎貴/ 11月3日公開)。

着用モデル:Zoff|UNITED ARROWS 2023年秋冬モデル  ZP231003_14E1 ¥13,300(税込・セットレンズ代込)

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