
活動実績
メガネブランドZoff「めのため、未来のため」中高生の目を“強い日差しと紫外線”から守る新たな習慣を
生徒への目の紫外線対策プロジェクト
近年、紫外線量の増加やデジタル機器の普及により、
子どもたちの目を取り巻く環境は大きなリスクにさらされています。
WHOも「生涯に浴びる紫外線の半分以上を18歳までに浴びる」と
指摘しており、早期の対策は急務です。
しかし、日本ではサングラスの着用習慣が十分に根付いておらず、
多くの生徒が紫外線から目を守れていません。
紫外線とデジタル機器の複合的な影響は、
視力低下や学習への集中力にも影響を及ぼす可能性があります。
私たちは、子どもたちが健やかな視力と学ぶ力を守れるよう、
「生徒への紫外線対策プロジェクト」を立ち上げました。
サングラス着用を自然な習慣として広げ、
次世代を担う生徒たちの未来を守ることを目指します。
学校現場の皆さまと力を合わせ、
子どもたちの目の健康を守るための新しい文化を育んでいきます。
メガネブランドZoff「めのため、未来のため」中高生の目を“強い日差しと紫外線”から守る新たな習慣を
2025年9月末までに、5校の
教育機関にてサングラスが
導入されました。
※部活動など一部導入の高校も含まれます。
生徒たちの目を
紫外線から守るために
地表に到達する紫外線量は、年々増加傾向。
1997年から2024年の28年間の年平均UV-B量は14.73 kJ/㎡。
観測が始められた1997年の年平均値から0.82kJ/㎡ずつ上昇。
また、2023年は16.96kJ/㎡となり、
1997年より3.05kJ/㎡も上昇。
観測期間中で最も高い値を記録しています。
紫外線は6〜8月にかけてピークを迎えますが、
夏以外の季節も確実に地表に降り注いでいます。
成長期にある子どもや学生は紫外線を浴びる時間も多く、
影響を受けやすい環境にあります。
紫外線は太陽の高度が高い時や時間帯で強くなり、
朝や夕方、冬季などは弱まります。
一方で紫外線はたとえ日射しが弱く感じる時でも
地面、建物、窓ガラスなどに反射して目に届きます。
日焼けと異なり紫外線が目に届くことは感じにくいため、
通年で目が紫外線の影響を受けやすくなります。
目は太陽光が届くと紫外線が強いか弱いかに左右されるため、
1年中、紫外線対策が必要です。
藤田保健衛生大学 ( 現 藤田医科大学 )衛生学部卒業。医学博士。藤田医科大学、金沢医科大学医学部眼科学講師を経て、2021 年より藤田医科大学特任教授に就任。水晶体・白内障と再生医療の研究者。日本白内障学会 理事。
紫外線は、波長の長さによって UV-A、UV-B、UV-C の 3 つに分類されます。
UV-C はオゾン層に吸収されるため、地表には到達しませんが、
UV-B と UV-A は地上に降り注ぎ、皮膚のみならず目からも吸収されます。
紫外線は目にも深刻なダメージを与えることが近年明らかになっています。
眼科疾患をはじめ、特に気をつける必要がある人や、今さら聞けない紫外線について、詳しく解説します。
目から浴びる紫外線にはどんなデメリットがありますか?
UV-Bは角膜で吸収されやすく炎症となり、ドライアイを招く瞼裂斑や不正乱視の原因となる翼状片を引き起こすことも。UV-Aは水晶体に届き、長期ばく露によって失明原因のNo.1・白内障の進行因子となります。
紫外線が目に入ると角膜で炎症が起 こり、脳を介して全身のメラニン生成が促されます。皮膚より目経由の方が強く反応し、強い可視光でも同様の影響が。メラニン増加によってシミやそばかすの原因にもなります。
紫外線による角膜の炎症は、三叉神経を介して脳の視床下部へと情報が伝達され ます。この神経経路を通じて視床下部が刺激され、自律神経系のバランスが変化し、交感神経の活性化や疲労感といった症状が現れる可能性が指摘されています。
紫外線にはどんなメリットはありますか?
紫外線は皮膚でビタミン D を生成するために必要不可欠。ビタミン D はカルシウムの吸収を助け、骨の発育に大きく関わります。近年は紫外線を過度に避ける生活習慣に加え、タブレットやスマートフォンなどのデジタルデバイスの利用拡大によって屋外での遊びや活動が減少していることも一因となり、ビタミン D 不足の子どもが増加。骨の成長障害やくる病の症例も見られるようになっています。健康な骨の発育を支えるには、適度な紫外線ばく露が必要です。
特に紫外線を気をつけるべきはどんな人?
日本眼科学会やアメリカ眼科学会では、網膜が脆弱な強度近視の人は紫外線や光 から目を保護することが望ましいと予防を推奨しています。強度近視に加えて紫外線の被ばく量が多くなると、白内障になるリスクが 24 倍になるというデータも。
10代は大人に比べて屋外で活動する時間が長く、18歳までに一生で浴びる紫外線の約半分を受けるとされています。さらに、小児期は水晶体の透明度が高く、紫外線を通しやすいため、その影響を受けやすい傾向があります。また、身長が低いために地面からの紫外線の反射を直接浴びやすいことも紫外線ばく露の多さに拍車をかけています。屋外活動が多い学校では、活動時間の工夫や帽子・サングラスの活用など、包括的な対策が必要です。
株式会社インターメスティック
広報担当